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童話作家・九十九耕一のブログ
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01323d6b.jpeg 「ヒースランド」vol.24の〆切が近づいてきました。
 今回、私のお話は『本棚小人の話 -ガドガン卿の本棚-』です。本棚小人シリーズの3作目。
「本棚には、本棚小人が住んでいる」という、古い言い伝えのある街を舞台にしたお話です。ひとつの本棚にひとり、本棚小人が住んでいて、本棚と、そこに収められる本と、その持ち主を見守っています。人の目には見えない小人で、とくに不思議な力を持っているわけでもありません。本当に、ただ見守っているだけなのですが。

 1作目は「ケイの本棚」。幼いころ、交通事故で母親を亡くした少年・ケイ。事故の原因は、母親の居眠り運転では?と聞いたケイは、自分のせいだと思いこんでしまいます。前の晩、母親にせがんで、枕元で、何冊も本を読んでもらっていたために。その年のケイの誕生日に、母親が用意していたのは、オーダーメイドの本棚。本棚が届けられたときには、すでに贈り主は天国に……。
 以来、本をまったく読まなくなってしまったケイを、本棚小人は、ただ、悲しく見守るしかありませんでした。
 ところが、本好きで活発な少女・リタとの出逢いで、ケイは再び心を、本のページを開くようになります。

 2作目は「リタの本棚」。彼女は図書館で、本棚小人の声を聞いたことがあると言います。リタの勧める実験により、ケイもその声を聞き、ふたりは本棚小人に強い興味を持ち始めます。
 リタは明るい少女ですが、家庭には暗い影もありました。数年前にお父さんが出て行ってしまい、貧しい生活を余儀なくされています。でも、そうしたことを秘密にしないで、おしゃべりのネタに変えてしまうほどの明るさと強さを、リタは持っていました。
 リタという友を得て明るくなったケイを見て、ケイのお父さんはどんなに喜んだことでしょう。今は亡きお母さんの本棚の本を自由に読んでいいと、お父さんはケイとリタに伝えます。ところがリタは、借りていった本にジュースのシミをつけてしまいます。泣きながら謝るリタに、優しい言葉をかけるお父さん。でも、ケイの態度は、どこかよそよそしくなって……。
 ちょっとだけ謎解きの要素も入ったお話です。

 これに続くのが、「ガドガン卿の本棚」。5年生になったケイとリタは、学校の特別授業で、貴族の血を引くガドガン卿の屋敷に行くことに。ガドガン卿の屋敷には、この街で一番古い本棚があります。
 お話の中には「原発」という単語は出てきませんが、私は反原発の思いも込めて書きました。

「ヒースランド」では毎号、「立原えりかの童話塾」受講生、もしくは卒業生の原稿を募集しています。200字詰原稿用紙なら10枚、400字詰原稿用紙なら5枚まで。応募は未発表のお話に限ります。ただし、童話塾の最終課題の投稿はOK。「ヒースランド」巻末の投稿券を切り取って、原稿に貼ること。
 〆切は7月8日必着です。受講生の方、卒業生の方、お手許に「ヒースランド」があったら、投稿してみませんか?

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4ce4fd7e.jpeg「食べようび」vol.2が、本日発売となりました。
「オレンジページ」という雑誌がありまして、その姉妹誌となります。
 カンタンでおいしい料理のレシピなどを紹介した雑誌。お料理初心者向けです。


















be1dabfd.jpeg で、この雑誌に、我が家の台所が載っております。台所をうろついている私の姿も。

 さっきも書きましたが、お料理初心者向けの雑誌。我が家の素晴らしくもない台所に白羽の矢が立ったのは「完璧な台所だと、初心者はついていけないから」なのです。
 ごく普通の台所で、ちょっとひと工夫してある程度がちょうどいいのだとか。
 そんなわけで、本屋で見かけたら、開いてみてください。










 

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RIMG0076.JPG

 ニラを買ったら、小さなカタツムリが1匹、ついていました。
 そうとは知らず、ひと晩冷蔵庫に入れてしまいました。もしかしたら、ひと晩だけ冬眠してしまったかな?
 出してから15分くらいして、動き始めました。
 一瞬、飼おうかとも思いましたが、やっぱり近所の草むらに放すことに。
 ニラには、カタツムリが食べた跡があったので、この子と私は「同じ釜の飯を食った仲」になるのでしょうか?







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00e6ecdb.jpeg 昨日は父の日。というわけで、両親を連れ、豊島園の「あじさい祭り」に行ってきました。
 実家は練馬区なので、豊島園はすぐ近く。小学生の頃は、友だちと、自転車で行ったこともあるくらいの距離です。

 豊島園には150種もの紫陽花が植えられていて、花によって多少開花時期が違いますが、この日はかなりたくさんの種類を見ることができました。
















c88614ef.jpeg 山紫陽花は、小ぶりで地味だけれど、味わい深くて、見ていてあきません。
















0c2edfe0.jpeg 品種改良されたものには、やはりそれなりの華やかさがあります。
 両方をいっぺんに楽しめるので、見応えのあるイベントです。
 父も携帯のカメラで、何枚も写真を撮っていました。喜んでもらえたようで、よかったです。

 ちなみに、入園料はたった200円! ふところにもやさしい父の日でした(笑)。











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ff3a6c81.jpeg 私の住む地域には、富士山があります。
 と言っても、本物ではなく、富士山信仰のために、土を盛って作られた富士山。通称「荒幡富士」。明治32年に作られたそうです。当時はブルドーザーもパワーショベルもありませんでしたから、人力で土を運び、盛ったのでしょう。

 毎年1回、この富士山では、地元住民の手によって、清掃活動が行われます。今日がその清掃活動の日でした。
 私は今まで、一度も参加したことがありませんでしたが、現在「隣組班長」をしていることもあり、ちょうどいい機会なので参加してきました。
 100円ショップで買った鎌と、軍手を持参して、いざ、荒幡富士へ。












6d844b61.jpeg けっこう、人は集まるんですね。200人くらいいたのではないでしょうか?
 うち、半分くらいは地元の中学生。学校活動のひとつになっているみたいです。校長先生はじめ、数人の教員の方が来ていました。
 野球のユニフォームを着た小学生の姿も。ランニングでもしたきたのでしょう。作業前に、すでにかなり汗をかいていました。

 清掃作業の主な内容は草むしり。草刈りマシーンも数台出動していましたが、ほとんどの方が鎌を持って手作業です。刈った草は熊手や箒で集められ、こもやシートに乗せて運び出します。






97f04cd7.jpegf127d47c.jpeg






















 中には刈ってほしくない山野草もあるのですが、それらは事前に詳しい方がチェックしておいてくれました。左の写真のように、ビニールひもが巻いてあるものは、刈らずに残しておきます。
 それ以外にも、自分の判断で残した草もあります。右側の写真が、私が残しておいた草なのですが……後から来たおじいさんに刈られてしまいました(泣笑)。

「草刈り」は、文字通り「草を刈る」という作業。根までは引き抜きません。
 そうなると当然、しばらくすればまた草が生えてきます。でも、それは仕方ないのです。
 前にも書きましたが、この山は、土を盛って作られた山。ただ土を盛っただけの状態では、雨などで土が流れてしまいます。それを防いでいるのが、草の根。
 ですので、草ぼうぼうも困りますが、根こそぎ取り払ってしまうのもいけないのです。




02e2ce2b.jpeg これは碑でしょうか? 祠でしょうか?
 とりあえず、この周りは私が草を刈りました。
「うーん、きれいになった!」と、ひとり満足するのも、清掃活動の楽しみのひとつではないでしょうか?

 小中学生も、けっこう楽しんで作業しているようでした。みんなさぼらずに、和気藹々と作業していました。
 ふざけて、斜面を滑って、ジャージが泥まみれになった子もいましたが、怪我さえしなければ、それもまた微笑ましい光景です。














ea73b755.jpeg じつはこの荒幡富士、3月11日の地震の影響を受けていました。トップの写真を見てもらえるとわかるのですが、山頂部にビニールシートがかけられています。
 山頂の祠が崩れ、疑木の手すりが倒れ、山の一部にヒビも入ったそうです。
 そのため、山頂付近は専門の業者が整備してくれるのだそうです。所沢市の文化財に指定されていることもあり、全額ではありませんが、市からもお金がおりるのだとか。
「文化財」とは言っても、やはり守るのは地元の人たちなんですねー。

 作業はおよそ1時間半で終了。現在の荒幡富士の説明があり(これが長い!)、かんたんなお疲れさん会。子どもたちには、お茶とお菓子が配られます。
 大人は、お茶ももらえますが、お酒もいただけます。もちろん、お酒をいただきました~。



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ストーリーゲート
私も執筆しています。
コルクンの本棚
プロフィール
HN:
九十九耕一
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1970/10/10
職業:
童話作家
自己紹介:
童話を書くかたわら、「つくも堂まめ本舗」として豆本も作っています。
創作のこと、豆本のこと、コルク人形「コルクン族」のことなどを、こちらに書いていこうと思っています。
ブログタイトルは「どんぐりも背くらべ」。ことわざ「どんぐりの背比べ」は、なんだかあまりいい意味ではありませんが、「の」を「も」に変えたら、すごく活発で、チャレンジ精神にあふれた感じになりました。どんぐりは、元気なほうがいいですよね。
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