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童話作家・九十九耕一のブログ
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28eb8756.jpeg『ベルサイユのばら』の記念切手が発売になったので、チラシ豆本を作ってみようと思います。
じつは『ベルばら』はけっこう好きで、宝塚の舞台を観に行ったこともあります。何組の公演かは忘れましたが、「マリー・アントワネット編」でした。席があまり良くなく、バスティーユ陥落の際の白旗が見えなかったのは残念でした。
それはさておき。

郵便局でいただいてきたチラシを2枚使います。






7c656333.jpeg まずは表の、切手の部分を切り取ります。左側は白い部分をのりしろに使うので、残しておきます。
切手部分を切るときは、縁の穴を目印にして。この黒いポチポチのまん中を切るようにします。

大きく切り抜いたら、これを場面ごとに切り分けます。
切手は2枚続きで一場面となっているので、中央部分は切らずにおきます。見開きページにして作っていきます。
切り分けると、縦19mm、横37mmくらいになります。

さて、これだけでも、貼り合わせて蛇腹に折れば、「ベルばら画集」ができるのですが、それだとあまりにもカンタンで、物足りない感じがします。
そこで今回は、パソコンを使って、ちょっと手を加えることにしました。











a3316428.jpeg 我が家のパソコンには「フォトショップ・エレメンツ」が入っています。このソフトを使って、手を加えてみました。
まずはチラシの裏面をスキャン。
完成する豆本の、1ページの大きさは15mm×19mmになります。ですので、同じ大きさの枠を作り、各キャラクターの顔の部分にかぶせます。
この枠の中に、原作にあるセリフを書き込んだのですが、これが大仕事!
本棚の奥から『ベルサイユのばら』(文庫版全5巻)を引っ張り出し、絵に合ったセリフを探さなくてはなりません。この切手は、池田理代子さんの書き下ろしなので、まったく同じ場面はありませんが、なんとなく、それっぽい場面を探します。
見つけたセリフは、そのままだと長すぎたりしたので、少しいじりました。
縦書きで、フォントの大きさは4ポイント。読めなくては意味がないので、4ポイントくらいがギリギリかと思います。
5acb6e79.jpeg
 チラシ裏面には、各絵に番号がふってあるので、その番号に合わせて、私が書き込んだセリフをご紹介。
1.「王妃という地位につけさせるために 神はわたしを生まれさせたもうたのですか」
2.「この方は生まれながらの女王…… なんという誇り高い人だ…」
3.「あの夏の日のめくるめきのなかに おまえがいた」
4.「おぼえているか あの春のたまゆらに おまえがいた」
5.「アントワネットさま…… はじめてお姿を見たときから おしたいしておりました……」
6.「アントワネットはいまこそ ほとばしるように生きております…」
7.「美しい人なのです だが……」
8.「フェルゼンの唇が……わたしを語った これで あきらめられ…る…!!」
9.「オスカルさま… なぜ女なんかにお生まれになったの……」
10.「わたしののぞみは もっとずっと高い… そのためには たとえどんなことだってするわ!」




セリフをはめ込んだら、スキャンした絵は消してしまいます。この状態でプリンタにチラシをセットし、印字すれば、絵に枠とセリフがプリントされることになります。
 ただし、プリンタによって印刷方向などは違うので、一度白紙の紙にプリントし、使用するプリンタの特徴をつかみましょう。白紙の紙にプリントされたものを、チラシ裏面と重ね、透かしてみて、位置のズレを補正もしましょう。



87b09678.jpeg プリントできたら、枠に合わせて切り抜いていきます。のりしろを残したいので、左側は4mmくらい、枠からはみ出すように切ります。

















f133072d.jpeg これまで切り抜いた絵を、ページ順に並べてみます。
今回私は、セリフを縦書きにしたので、右綴じの本ができあがります。そのことを意識して並べましょう。
できあがりのイメージは、まずチラシ表の、カラーの絵が見開きで開かれます。ページをめくると、裏面の同じ場面のモノクロページ。キャラクターの顔がクローズアップされているし、セリフも書き込まれているので、物語が浮かび上がってきます。
重要なのは並べ順。チラシの番号通りに並べると、ちょっとストーリー仕立てにならないと思います。
なので私は、左の順に並べました。
オスカルとアントワネットの出逢い→アントワネットとフェルゼンの恋→フェルゼンに寄せるオスカルの想い→ロザリーとジャンヌ→オスカルとアンドレ

 まったく順番を変え、セリフも自分で創作し、新しいストーリーを展開するのもおもしろいかと思います。








549c58a7.jpeg 切り離されているパーツをつなげていきます。
最終的には1本の帯状にするのですが、長いと作業しづらいので、三つくらいに分けて接着し、それから1本にまとめてはいかがでしょうか?
 1本にしたら、左端ののりしろは必要ないので切り落とします。
7414834a.jpeg










a27a005e.jpeg ボンドが乾いたら、蛇腹に折ります。カラーページ、モノクロページが、それぞれ見開きになるように。
左の写真、蛇腹折りの下に四角い紙があります。これは雑誌などから切り抜いた、薄めの紙。本体の背の補強のために貼ることにしました。本体より小さめに切ります。15mm×10mmくらい。
本体の背にボンドを塗ったら、この薄紙にもボンドを塗り、背に貼りつけます。
ここまでできたら、重しを乗せて、ボンドが乾くのを待ちましょう。







9fe0677a.jpeg その間に表紙を作ります。
チラシの表、切手部分を切り抜いた部分の隣に描かれた、オスカルとアントワネットの絵を使います。
オスカルはギリギリ頭頂部が入るくらい、アントワネットは花の髪飾りのところで切ります。
切り込みを入れたところを基準に、21mmの幅で絵を切り取ります。
オスカルは表紙、アントワネットは裏表紙として使います。もちろん、好みで入れ替えてもけっこうですが、今回はオスカルの表紙で作業を進めます。
オスカルの絵は、左から、折り返し、表紙、背表紙、のりしろ、といったパーツが合わさったもの、とお考えください。このパーツの長さは、折り返し・10mm+表紙・16mm+背表紙・4mm+のりしろ・5mm、という状態です。
アントワネットは、裏表紙・16mm+折り返し10mm。
これを貼り合わせ、折り返し部分の裏側にもボンドを塗り、折って接着します。








33d05219.jpeg できあがった表紙と本体を接着したら、「ベルばら」切手のチラシ豆本の完成!
けっこうちっちゃいです。

ちょっと説明がわからない部分もあるかもしれません。
以前ご紹介した「チラシ豆本『ピーター・ラビット』編もご参考になさってください。
http://tsukumodo.blog.shinobi.jp/Entry/64/













1ac1b4ec.jpeg これさえあれば、気分はいつでもフランス革命!
シトワイヤン! いざ、バスティーユへ!
















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ストーリーゲート
私も執筆しています。
コルクンの本棚
プロフィール
HN:
九十九耕一
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1970/10/10
職業:
童話作家
自己紹介:
童話を書くかたわら、「つくも堂まめ本舗」として豆本も作っています。
創作のこと、豆本のこと、コルク人形「コルクン族」のことなどを、こちらに書いていこうと思っています。
ブログタイトルは「どんぐりも背くらべ」。ことわざ「どんぐりの背比べ」は、なんだかあまりいい意味ではありませんが、「の」を「も」に変えたら、すごく活発で、チャレンジ精神にあふれた感じになりました。どんぐりは、元気なほうがいいですよね。
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