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童話作家・九十九耕一のブログ
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abf5db03.jpeg 先日、献血に行ってきました。
 もともと献血好きだし、できるだけ献血しようと思っています。

 今回の献血のお供はこちら。
『みをつくし料理帖』シリーズの第5弾です。今回もおいしそうな料理にヨダレを垂らし、主人公・澪の周囲のドラマにドキドキしました。

 献血後、カラオケレストラン・シダックスへ。
 今回は歌いに行ったのではありません。
 シダックスでは今、文具や児童書などの支援物資の受け付けをしてくれています。 我が家にも未使用のエンピツがあったので、本棚の児童書20冊ほどと合わせ、持っていきました。
 受付の方は「客」ではない私にも「ありがとうございます」と、笑顔を向けてくれました。
 シダックスの支援物資受付については、こちらをご覧ください。
http://www.shidax.co.jp/info/







b264e2c8.jpeg 今回の震災は、原発事故を伴いました。
 20数年前、高校生のときですが、知人から『東京に原発を!』という本を薦められ、読んで以来、私は反原発の意識を持ちました。
 推進派と反対派の間では、幾度も論争が繰り広げられてきました。そして、今を迎えています。
 ひとたび事故が起こってしまえば、推進だ、反対だと言っている場合ではなく、とにかく一刻も早く、事態が収拾することを祈るしかありません。「収拾」と言っても「元通り」にはなりませんが。

 私にこの本を薦めてくれたWさんは、当時から熱心に反原発に取り組んでいました。討論会・説明会の参加もしていましたし、現地に赴いて反対活動もしていました。
「反対活動」と言うと、声高らかに「反対!」と叫ぶイメージがありますが、そういうものばかりではありません。地元の人たちがしっかり反対活動ができるよう、裏方的な活動もあったそうです。
 例えば、畑の草むしり、ご飯の用意などです。反対活動をしている間も、当然、日常の生活はあります。「畑が気になって、そうそう活動もしていられない」ということもあるのです。そんな人たちのために、黙々と草むしりをしたWさん。中には「こんなことをするために現地に来たんじゃない!」と怒り出す人もいたとか。でも、声をあげるばかりが反対活動ではないことを、私はWさんから教わりました。

 そんなWさんは、10数年前から、地元の福島に帰り、福島で暮らしています。地図で見ると、原発からは50キロほどしか離れていない街です。
「避難したほうがいいんじゃないか?」と言う人もいたそうですが、「まあ、ここで暮らしていくよ」とWさんは言っていました。
 のほほんとした雰囲気をまとっているWさんですが、それは脳天気なわけではなく、肝が太いのと、腹をくくっているからでしょう。
「長年、言ってきた通りになっちゃったねぇ」と言う、Wさんの電話越しの声は、少し淋しげでした。
 私はもう一度、立ち止まって考えてみます。

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ストーリーゲート
私も執筆しています。
コルクンの本棚
プロフィール
HN:
九十九耕一
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1970/10/10
職業:
童話作家
自己紹介:
童話を書くかたわら、「つくも堂まめ本舗」として豆本も作っています。
創作のこと、豆本のこと、コルク人形「コルクン族」のことなどを、こちらに書いていこうと思っています。
ブログタイトルは「どんぐりも背くらべ」。ことわざ「どんぐりの背比べ」は、なんだかあまりいい意味ではありませんが、「の」を「も」に変えたら、すごく活発で、チャレンジ精神にあふれた感じになりました。どんぐりは、元気なほうがいいですよね。
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