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童話作家・九十九耕一のブログ
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 今朝、立川談志師匠が亡くなられたことを知りました。
 私は高校生のころ、仲間と落語同好会を立ち上げ、文化祭で落語を披露しました。
 じつは、落語のことは、そんなによく知りませんでした。なんとなくノリで落語をやることにしたのです。
 テレビでしか観たことのない落語でしたが、さすがにこのままでいいはずがないと思い、寄席に通うようになりました。と言っても、お金のない高校生のことですから、観に行くのは通常の寄席ではなく、深夜寄席。真打ちになる前の「二つ目」の落語家さんたちが、勉強のために開いている寄席です。当時、入場料400円で、4人の落語家さんの噺を聞くことができました。
 文化祭でやる演目を決め、まずは噺を覚えることから始めなくてはなりません。
 私が選んだ演目は『天災』と『ねずみ穴』。覚えるために買ったカセットテープは、立川談志師匠のものでした。
 何十回となく聞いて、言葉の意味もろくにわからないくせに覚えるだけは覚え、高座に上がってみたところ、これがウケました。「落語って、楽しい!」と思えたのは、談志師匠のおかげなのです。
 落語に対する興味はどんどん深くなっていきました。
 ある日、テレビで談志師匠の『黄金餅』を観ました。それはそれは、ゾッとする噺でした。怪談ではありません。人間の恐ろしさにゾッとする噺に仕上げられていました。「これも落語か」と、驚いたのを、今も覚えています。落語の深さを感じました。
 そんなこともあり、「立川談志」という人は、私にとって、とても大きな存在です。いつかは談志師匠の落語を生で観たいと思っていましたが、とうとう叶えられませんでした。残念でなりません。

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ストーリーゲート
私も執筆しています。
コルクンの本棚
プロフィール
HN:
九十九耕一
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1970/10/10
職業:
童話作家
自己紹介:
童話を書くかたわら、「つくも堂まめ本舗」として豆本も作っています。
創作のこと、豆本のこと、コルク人形「コルクン族」のことなどを、こちらに書いていこうと思っています。
ブログタイトルは「どんぐりも背くらべ」。ことわざ「どんぐりの背比べ」は、なんだかあまりいい意味ではありませんが、「の」を「も」に変えたら、すごく活発で、チャレンジ精神にあふれた感じになりました。どんぐりは、元気なほうがいいですよね。
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