童話作家・九十九耕一のブログ
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地元の図書館も利用しますが、越境して、西東京市の図書館も利用しています。西東京市の図書館は、レベルが高いと思います。
主に利用しているのは、西武池袋線・ひばりヶ丘駅近くの図書館。蔵書の充実度もそうなのですが、司書さんたちが頼りになります。レファレンスも親切です。 そして、なにより、本に対する愛を感じます。 例えば、借りてきたこちらの1冊。 パッと見、普通ですよね。本は「ブッカー」という、ビニールシートでコーティングされています。本が傷んだり、汚れたりするのを防ぐため。 私は高校時代、図書委員だったので、ブッカーを貼る作業はよくしました。気泡を入れないように、ピッチリ貼らないといけないんですよー。 さて、表紙を開くと……。 なんと、帯が貼られています! 通常、帯は捨てられてしまいますよね? 確かに、出版社の宣伝だけ載っている帯もあります。そうしたものは不要ですけど、そうでない帯もあります。本についてのひと言コメントとか、内容を短くまとめた言葉とか。 そうした帯って、けっこう大事だと思っています。 ときには、帯も装丁の一部になっているものもあるので、それが捨てられてしまうのは、非常に残念です。 図書館の本は、棚に並べたときに見やすいことも大事。帯はときどき、著者名などを隠してしまうことがあります。だから、取り外さなければならない。 でも、帯に書かれている文章も、読んでもらいたい。 西東京市図書館の方々の、そうした愛が「帯を切って貼る」というひと手間に表れています。ちょっとした手間のようですが、1冊2冊の話ではないので、たいへんな作業だと思います。ありがたいことです。 西東京市図書館には、ちょっとおもしろいエピソードが。 レファレンスをお願いしたときのことです。 そのとき私は、お話を書くために「焼き芋」について調べていました。食べ物関係の棚とか、風俗関係の棚も見てみたのですが、いい資料がみつけられません。司書さんに尋ねたところ「とりあえず百科事典を調べてみてください。参考文献が紹介されていることもありますので」とのこと。 なるほどと思い、百科事典を開いていると、館内アナウンスのチャイム。 ピンポンパンポーン。 「焼き芋についてお調べのお客様、焼き芋についてお調べのお客様、いらっしゃいましたら、カウンターまでお越しください」 司書さんも、調べていてくれたんですねー! 嬉しいけど、この呼び出し……。 そっと辺りを見回すと、本を読んでいた人たちも、勉強していた人たちも、ハッと顔を上げています。連れがいる人なんかは「今、焼き芋っていったよね?」とかささやいていたり……。 顔を赤くしながらカウンターへ行き、資料をいただきました(笑)。 恥ずかしかったけれど、おかげさまで必要なことを調べることができたのでしたー。 めでたし、めでたし。 PR |
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私も執筆しています。
コルクンの本棚
プロフィール
HN:
九十九耕一
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/10/10
職業:
童話作家
自己紹介:
童話を書くかたわら、「つくも堂まめ本舗」として豆本も作っています。
創作のこと、豆本のこと、コルク人形「コルクン族」のことなどを、こちらに書いていこうと思っています。 ブログタイトルは「どんぐりも背くらべ」。ことわざ「どんぐりの背比べ」は、なんだかあまりいい意味ではありませんが、「の」を「も」に変えたら、すごく活発で、チャレンジ精神にあふれた感じになりました。どんぐりは、元気なほうがいいですよね。
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