童話作家・九十九耕一のブログ
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先日、西武球場近くのゆり園に行きました。ここのチラシ(パンフレット?)は「ゆり図鑑」を作るのに最適です。
と、言うわけで、今回は「チラシ豆本 ゆり図鑑編です。 使う材料は、このチラシ2枚。 それでは、スタート! このチラシでは、ゆりが「すかしゆり」と「ハイブリッド」に分かれています。図鑑にしたときも、流れをふたつに分けた方がいいかと思います。 今回は図鑑前半を「すかしゆり」、後半を「ハイブリッド」にしてみます。 まずはチラシを、2種類の境目で切り離します。 切り離すときの注意点ですが、「すかしゆり」の右側余白は、0.5mmくらいになるように切ります。すると「ハイブリット」の左側ほう方が広い余白になりますが、ここは後で、のりしろとして使います。 チラシ左上の「すかしゆり」の説明部分を切り取ります。幅は説明文のバックのオレンジ色に合わせて。 ゆりの写真を帯状に切り取ります。 まず、写真下の、ゆりの名前ギリギリのところを切ります。この位置から幅30mmできると、写真の上に少し余白ができる状態で切ることができます。 同じ要領で下の列も切っていきます。30mm幅で切ると、細い切りくずが出ることになります。 切りくずの幅はほんの0.3~0.4mmほどですが、これをちゃんと切り落とした方が、きれいに仕上がります。 「すかしゆり」の説明文を、下の切り口を基準に63mmのところでカット。 後で「ハイブリッド」の方も同じようなことをするのですが、いっぺんに全部切ると、作業中にパーツがなくなってしまう可能性もあるので、私は半分ずつ組み立てていくことにしました。 パーツを切り分けたら、先に蛇腹に折る作業をします。貼り合わせてから折ってもいいのですが、長~くしてしまうとやりにくいので、折ってから貼り合わせることにしました。 蛇腹折りするときの、各ページの幅は31.5mmです。 折るときの注意点をひとつ。 このチラシは、入手前から三つ折りされた状態。 ゆりの写真は、ちゃんと見られるように、折り目がかぶらない配置になっていますが、この折り目を豆本作りにそのまま使ってしまうと、ズレが生じて、小口がガタガタになってしまいます。なので、左のように、折り目を少しずらします。 修正前の折り目は、写真左ギリギリです。 これを1mm弱、ずらして、左にすこし余白ができるようにします。 こちらが蛇腹折りにした状態。 写真は1列5枚。つまり1列は5ページ分です。 オレンジ色の説明文は、谷折りで半分に折ってください。これを基準に考えて、各パーツ、山折り谷折りしてください。1列が奇数ページ分なので、山折り谷折りの順番は1列ごとに逆になります。 最初の2列だけ、左側を少し切り落とします。 この部分は、本来はのりしろとして使いたいのですが、最初の裁断の都合上、この2列はのりしろが取れません。 切る位置は、折り目から31.5mm。 ほんのわずかですが、残しておくと、後で貼りつけたときに邪魔になってしまいます。 この作業が終わったら、各パーツを貼り合わせ、つなげていきます。 のりしろがない最初の2列は、左の写真のように裏側から適当な紙を貼りつけてつなげましょう。チラシの切れ端を使ってもいいのですが、ちょっと薄めの方がいいかもしれません。 全部つなげたら、今度は「ハイブリッド」の方を。 基本的には同じ作業です。ただ、こちらは最初の3パーツを除き、1列4ページです。山折り谷折りが、どのパーツも同じ順序になりますので、ご注意を。 もうひとつ、やっかいなことが。 それはのりしろです。 裁断の都合上、のりしろが、最初の2パーツは右側に。その次のパーツはのりしろなし。最後のパーツはのりしろ左。変則的です。 「すかしゆり」でやったように、裏から当て紙をして、うまくつないでください。 あ、左の写真、山折り谷折りが間違ってますが、惑わされないでくださいね(汗)。 全部折貼りつけたら、「すかしゆり」と「ハイブリッド」も合体! 背にボンドを塗り、適当な紙を貼りつけます。背に貼りつける紙も、やや薄めがいいでしょう。大きさは幅25mm、高さ28mmくらい。高さが本体より少し小さければ、あとはテキトーでいいです。 今回は厚みがあるので、「クータ」をつけることにしました。 クータは、背の内側につける部品。本体と表紙をつなぐ部品です。これをつけると、背が丈夫になるし、本が開きやすくなります。 高さ28mm、幅16mmの薄めの紙を用意し、左のように折り目をつけます。 重なる部分を接着。 できあがった筒状のパーツが、クータです。 クータは、本体の背に接着してください。 今度は表紙を作っていきます。表紙はオリジナルの物を作ってもいいかと思いますが、今回はチラシで作っていきます。 チラシをもう1枚使います。 ゆりの花の模様部分を切り取ります。「ところざわの」の文字と、「ゆり園」の文字が入らない、ギリギリのところを切りましょう。17.5mmくらいの幅になると思います。 次に、下の方のゆりの群生写真の部分を切り取ります。どのあたりを切り取るかは、ご自由に。ただ。上部にはのりしろも含まれるので、そのことを計算に入れて。のりしろは3~4mmくらいあればいいかと思います。このパーツの幅は、のりしろも含めて20mm弱でしょうか。 切り取ったパーツを貼り合わせます。ゆりの模様が上になるように重ねます。幅が33mmになるようにしましょう。 ゆりの模様の間を折って、背の部分を作ります。ゆり模様の間を折ると、だいたい7mmの幅になります。 表紙、裏表紙は、35mm幅で。 両端を折り、接着します。 表紙、裏表紙は補強したいので、チラシの適当な部分(ただし「2011年『ゆり園』フォトコンテスト」の文字だけは、残しておくこと。後でつかいます)を切り取り、背表紙までのすき間に貼り付けてください。 左の写真のような形になります。中央の幅7mmの部分だけ、チラシを重ねていません。両側は、折り返したり、貼り込んだりで2重になっています。 「2011年『ゆり園』フォトコンテスト」の「ゆり園」の部分だけ切り取ります。「ゆり園」の上にある小さな文字「ところざわの」も残しておきます。 これを表紙に貼りつけ、タイトルとします。 タイトルを貼る場所は、ご自由にどうぞ。 貼るだけでもいいのですが、事前(表紙に使うパーツを切り取ったとき)に、これをはめ込む部分を切り抜いておくと、表面が平らになるので、いいかと思います。 表紙と本体を合体させれば、「ゆり図鑑」の完成! 今回は1冊にまとめましたが、「すかしゆり編」「ハイブリッド編」の2冊に分けてもいいかと思います。 数えてみたら、50種類のゆりが載っているので、ホントにちょっとした図鑑気分! これを持ってゆり園に行ったら、小さな注目を浴びるのではないでしょうか? ちなみにクータは、完成後、こんなふうです。 PR
『ベルサイユのばら』の記念切手が発売になったので、チラシ豆本を作ってみようと思います。
じつは『ベルばら』はけっこう好きで、宝塚の舞台を観に行ったこともあります。何組の公演かは忘れましたが、「マリー・アントワネット編」でした。席があまり良くなく、バスティーユ陥落の際の白旗が見えなかったのは残念でした。 それはさておき。 郵便局でいただいてきたチラシを2枚使います。 まずは表の、切手の部分を切り取ります。左側は白い部分をのりしろに使うので、残しておきます。 切手部分を切るときは、縁の穴を目印にして。この黒いポチポチのまん中を切るようにします。 大きく切り抜いたら、これを場面ごとに切り分けます。 切手は2枚続きで一場面となっているので、中央部分は切らずにおきます。見開きページにして作っていきます。 切り分けると、縦19mm、横37mmくらいになります。 さて、これだけでも、貼り合わせて蛇腹に折れば、「ベルばら画集」ができるのですが、それだとあまりにもカンタンで、物足りない感じがします。 そこで今回は、パソコンを使って、ちょっと手を加えることにしました。 我が家のパソコンには「フォトショップ・エレメンツ」が入っています。このソフトを使って、手を加えてみました。 まずはチラシの裏面をスキャン。 完成する豆本の、1ページの大きさは15mm×19mmになります。ですので、同じ大きさの枠を作り、各キャラクターの顔の部分にかぶせます。 この枠の中に、原作にあるセリフを書き込んだのですが、これが大仕事! 本棚の奥から『ベルサイユのばら』(文庫版全5巻)を引っ張り出し、絵に合ったセリフを探さなくてはなりません。この切手は、池田理代子さんの書き下ろしなので、まったく同じ場面はありませんが、なんとなく、それっぽい場面を探します。 見つけたセリフは、そのままだと長すぎたりしたので、少しいじりました。 縦書きで、フォントの大きさは4ポイント。読めなくては意味がないので、4ポイントくらいがギリギリかと思います。 チラシ裏面には、各絵に番号がふってあるので、その番号に合わせて、私が書き込んだセリフをご紹介。 1.「王妃という地位につけさせるために 神はわたしを生まれさせたもうたのですか」 2.「この方は生まれながらの女王…… なんという誇り高い人だ…」 3.「あの夏の日のめくるめきのなかに おまえがいた」 4.「おぼえているか あの春のたまゆらに おまえがいた」 5.「アントワネットさま…… はじめてお姿を見たときから おしたいしておりました……」 6.「アントワネットはいまこそ ほとばしるように生きております…」 7.「美しい人なのです だが……」 8.「フェルゼンの唇が……わたしを語った これで あきらめられ…る…!!」 9.「オスカルさま… なぜ女なんかにお生まれになったの……」 10.「わたしののぞみは もっとずっと高い… そのためには たとえどんなことだってするわ!」 セリフをはめ込んだら、スキャンした絵は消してしまいます。この状態でプリンタにチラシをセットし、印字すれば、絵に枠とセリフがプリントされることになります。 ただし、プリンタによって印刷方向などは違うので、一度白紙の紙にプリントし、使用するプリンタの特徴をつかみましょう。白紙の紙にプリントされたものを、チラシ裏面と重ね、透かしてみて、位置のズレを補正もしましょう。 プリントできたら、枠に合わせて切り抜いていきます。のりしろを残したいので、左側は4mmくらい、枠からはみ出すように切ります。 これまで切り抜いた絵を、ページ順に並べてみます。 今回私は、セリフを縦書きにしたので、右綴じの本ができあがります。そのことを意識して並べましょう。 できあがりのイメージは、まずチラシ表の、カラーの絵が見開きで開かれます。ページをめくると、裏面の同じ場面のモノクロページ。キャラクターの顔がクローズアップされているし、セリフも書き込まれているので、物語が浮かび上がってきます。 重要なのは並べ順。チラシの番号通りに並べると、ちょっとストーリー仕立てにならないと思います。 なので私は、左の順に並べました。 オスカルとアントワネットの出逢い→アントワネットとフェルゼンの恋→フェルゼンに寄せるオスカルの想い→ロザリーとジャンヌ→オスカルとアンドレ まったく順番を変え、セリフも自分で創作し、新しいストーリーを展開するのもおもしろいかと思います。 切り離されているパーツをつなげていきます。 最終的には1本の帯状にするのですが、長いと作業しづらいので、三つくらいに分けて接着し、それから1本にまとめてはいかがでしょうか? 1本にしたら、左端ののりしろは必要ないので切り落とします。 ボンドが乾いたら、蛇腹に折ります。カラーページ、モノクロページが、それぞれ見開きになるように。 左の写真、蛇腹折りの下に四角い紙があります。これは雑誌などから切り抜いた、薄めの紙。本体の背の補強のために貼ることにしました。本体より小さめに切ります。15mm×10mmくらい。 本体の背にボンドを塗ったら、この薄紙にもボンドを塗り、背に貼りつけます。 ここまでできたら、重しを乗せて、ボンドが乾くのを待ちましょう。 その間に表紙を作ります。 チラシの表、切手部分を切り抜いた部分の隣に描かれた、オスカルとアントワネットの絵を使います。 オスカルはギリギリ頭頂部が入るくらい、アントワネットは花の髪飾りのところで切ります。 切り込みを入れたところを基準に、21mmの幅で絵を切り取ります。 オスカルは表紙、アントワネットは裏表紙として使います。もちろん、好みで入れ替えてもけっこうですが、今回はオスカルの表紙で作業を進めます。 オスカルの絵は、左から、折り返し、表紙、背表紙、のりしろ、といったパーツが合わさったもの、とお考えください。このパーツの長さは、折り返し・10mm+表紙・16mm+背表紙・4mm+のりしろ・5mm、という状態です。 アントワネットは、裏表紙・16mm+折り返し10mm。 これを貼り合わせ、折り返し部分の裏側にもボンドを塗り、折って接着します。 できあがった表紙と本体を接着したら、「ベルばら」切手のチラシ豆本の完成! けっこうちっちゃいです。 ちょっと説明がわからない部分もあるかもしれません。 以前ご紹介した「チラシ豆本『ピーター・ラビット』編もご参考になさってください。 http://tsukumodo.blog.shinobi.jp/Entry/64/ これさえあれば、気分はいつでもフランス革命! シトワイヤン! いざ、バスティーユへ!
郵便局に『ピーター・ラビット』の記念切手のチラシがありました。50円切手と、80円切手の2種のシートが3月3日に発売になったようです。
今回は50円切手シートで豆本を作っていきます。チラシは2枚、使います。 ちなみに80円切手のほうは、絵がまっすぐに並んでいないし、シートと切手の絵が一体になっている部分もあるので、ちょっと豆本にしにくいです。 1.チラシ中央を切り取る まず「ピーターラビットと仲間たち」と書いてある部分の下を切ります。絵を切ってしまわないように注意してください。 後は、中央の黄色い部分を切り抜きます。水色の部分も後で使うので、切り目はなるべくはみ出さないようにしてください。 2.本体用の絵を切る 豆本本体に使う絵の部分を、左のように帯状に切り分けます。 高さは26mmにするとちょうどいいでしょう。 3.折る 帯状に切り取った絵を、蛇腹に折ります。山折り、谷折りは左のように。 絵を中央に据えて、幅23mmで折りましょう。 残りの絵も、同じように蛇腹に折り、左のように切ります。 切る位置ですが、左側は、折り目のやや内側を。右側は折り目から5mmの幅を取って。 4.白黒の絵を切り抜く チラシ裏面の、白黒の絵を切り抜きます。 私は左下のピーターラビットと、右上の「あひるのジマイマ」を切り抜きました。好みで選んでくださってけっこうです。ただし、まだ切り抜いていない、2枚目のチラシから選ぶときは要注意。先に切り抜いてしまうと、後から表紙を作れなくなってしまうことがあります。 切り抜く大きさは、縦26mm、横23mmです。 5.パーツを並べる 切り抜いたパーツを並べてみましょう。順番はこのように。 足りないパーツがないか、よく確認してくださいね。 6.パーツを貼り合わせる 各パーツを貼り合わせ、1本の帯状にします。 このときに、山折り、谷折りが逆になっているパーツがあったら、直してください。 折り目はきつめに、しっかりと。 7.背をのり付けする 蛇腹に折った背の部分にボンドを塗り、プレスしてくっつけます。 「背」というより、内側にボンドが入り込むくらいに塗ってしまってかまいません。ここで言う「内側」は、あくまで裏面のこと。表面にボンドが付くと、汚れたり、最悪開かなくなったりしますので、ご注意を。 これで本体はできあがり。 これから表紙を作っていきます。 今回は、チラシのみを使った豆本作りですので、表紙もチラシで作ります。ですが、工夫して、別の材料で作ってもいいと思います。 8.表紙用の絵を切り抜く 2枚目のチラシ中央の、ピーターラビットを切り抜きます。 ピーターを中心に、幅35mm、高さ28mmで。 端から5mmの幅を取り、折り目をつけます(両側とも)。 左側は、さらに、端から3mmの幅を取り、折り目をつけます。 9.裏表紙用のパーツを切り抜く 水色部分のピーターラビットの、顔の部分を切り抜きます。 耳は先まで入るように、ヒゲも先まで入るようにして、高さ28mmで切り抜きます。左側は赤い部分が入らないように、ギリギリのところで切り落としてください。 右端から25mmのところで折り目をつけます。 10.折り返し用パーツの切り抜き 水色の部分ならどこでもいいでです。 28mm×22mmのパーツを切り抜いてください。 11.表紙パーツの貼り合わせ 表紙用のパーツを、左のように貼り合わせます。 10で切り抜いたパーツは、8のパーツの右側に貼ります。 両端の裏面にボンドを塗り、折りこんで接着します。 これで表紙はできあがりです。 12.本体と表紙のドッキング 本体の背にボンドを塗り、表紙内側中央にくっつけます。 このとき、本体と表紙が、上下逆さまにならないように確認してください。 表紙は本体より、少し大きめに作ってありますから、本体の背をくっつけるときには、上下に少しゆとりがあるようにします。 本体の外側にボンドを塗り、表紙をかぶせて、くっつけます。 反対側も同様に。 13.完成! 重し(厚めの本など)を乗せて、1~2時間置きましょう。 ボンドが乾けば、ピーターラビット・チラシ豆本の完成です! 私はチラシの残った部分と、厚紙を使って、箱も作ってみました。 アレンジしたりして、かわいい豆本を作ってくださいねー。 |
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ストーリーゲート
私も執筆しています。
コルクンの本棚
プロフィール
HN:
九十九耕一
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/10/10
職業:
童話作家
自己紹介:
童話を書くかたわら、「つくも堂まめ本舗」として豆本も作っています。
創作のこと、豆本のこと、コルク人形「コルクン族」のことなどを、こちらに書いていこうと思っています。 ブログタイトルは「どんぐりも背くらべ」。ことわざ「どんぐりの背比べ」は、なんだかあまりいい意味ではありませんが、「の」を「も」に変えたら、すごく活発で、チャレンジ精神にあふれた感じになりました。どんぐりは、元気なほうがいいですよね。
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